子どもが産まれると、おこずかいやお年玉をもらったときのために子ども名義で通帳を作りたいと思っているママパパは多いと思います。
私も子ども名義で通帳を一冊持っています。
ただ今は振り込め詐欺などの犯罪が多発しているので口座開設がどの金融機関でも厳しくなっています。
子どもの通帳をつくるのに必要な書類と子どもの名義で作成したときに起こり得るトラブルについてお話ししたいと思います。
基本的に口座作成に必要なもの
まずは本人が来店して個人口座を作成するのに必要な一般的な書類をご紹介しますね。
必要なものは
- 本人確認書類
- 印鑑(シャチハタ不可)
- (マイナンバーor通知カード)
本人確認書類について
法改正により、顔写真付きの身分証明書が一番好ましいです。
免許証、パスポート、マイナンバーがこれにあたります。いわゆるこれらをA書類と言います。
保険証のしかない場合は確認でもう一つ公共料金の領収書や、住民票がほしいところですが保険証だけでも郵送で別途本人確認して受付できることもあります。
顔写真付きの証明書がない場合は一度銀行に問い合わせする事をおすすめします。
印鑑(届出印)
こちらたまにシャチハタ(もともとインクがついているもの)をお持ちになる方がいますが、シャチハタでは断られてしまうこともあるので避けて下さい。
マイナンバーor通知カード
1月より任意でマイナンバーや通知カードに記載されている個人番号を作成する口座に付番する手続きが増えました。
別途記事で書いていますが法律ではまだ制定されてないので持ってこなくても今は手続きできます。
本人が来店する場合の基本的な書類は以上です。では子どもの口座を作る場合にはどのような書類が必要になるのかをご説明します。
子どもの口座を作るために必要な書類
- 代理人(来店される人)の本人確認書類
- 子どもの本人確認書類
- 印鑑
- (マイナンバーor通知カード)
- (親子関係を確認できる書類)
法律で制定されているものは金融機関みな一緒ですが、法律で決まっていない細かなとこはそれぞれの銀行で違うので一概にこの書類があれば必ず作れる!というものでもありません。
しかしここであげた持ちものを持っていけば大体の金融機関で作れると思っていただいて構いません。
なぜここまで厳しいのかというと、中には子どもの通帳を作って犯罪を犯そうとする方もいますので簡単には作成できなくなっています。
子どもの本人確認書類については保険証で十分です。
マイナンバーについては親が作成する場合、子どもの法定代理人だということが証明できる書類(謄本など)が必要になるので面倒だと思った場合は申請しなくて大丈夫です。
そして親子関係を確認できる書類についてはマイナンバー申請に関係なく口座を開く為に必要な銀行もあるので要確認です。
因みにゆうちょ銀行さんは親の本人確認書類と子どもの本人確認書類で平気ですが、三菱UFJ銀行は親子関係が確認できる書類も併せて必要でした。
まだ生まれたばかりのお子さんの場合は手続き関係で謄本を取っていることもあるかと思いますので手元にあれば念のため持って行った方が無難です。
原本は貰わずにコピーで対応して頂けると思います。謄本の発行日が古いものだと受付できないことがあるので大体半年~3か月以内のものが好ましいです。
子ども名義で口座を作るときに注意してほしいこと
子どもの名前で作る事自体は、私自身も子ども名義で作っているので反対するつもりはありません。
ただ子ども名義で作ってトラブルになるケースもあるのでよくあるトラブルについて理解して頂いてから口座開設をしてほしいと思います。
親でも引き出しができない場合がある
あくまでも名義が子どもになるので親でも金額によっては引き出しができない場合があります。そしてその引き出しに厳しくなるボーダーラインは大体子どもが成人した段階になります。
因みにゆうちょ銀行だとある一定金額を超える引き出しは委任状が必要になります。大手銀行だと小額の引き出しも断られる可能性もあります。
今は金融機関ごとに払い出しの時の本人確認の定義は違いますが、振り込め詐欺などの犯罪が横行している今、将来的にはもっと厳しくなるんじゃないかと思います。
紛失手続きが面倒!
こちらのトラブルがとても多いんです。
例えば子どもの口座を作った時に使った印鑑をなくしたので変更したい場合、子どもが成人していたらいくら通帳を作ったのが親でも手続きにくるのは子どもでないとできません。
これ余談ですが旦那さんのパターンもあって、奥さんが旦那さんの口座を作ったけど通帳をなくしてしまい、手続きする場合ももちろん旦那さんが来店されないと手続きができません。
あくまでも、来店して作った人 < 名義人 です。
紛失のトラブルが一番面倒です。無くさないのが一番ですが案外印鑑はどれを使ったのか分からなくなる人多いんですよね。そういうの防止するためにも子どもの届け出印は子どもの下の名前を使ったオリジナルのものを使ってあげて下さい。
手続きしていて日ごろから思っていることを言いますね。。。
どこにでもある印鑑を使っている人ほどなくしてる人多いですよ!
だって大事な実印はなくさないで大事にしまっていますよね?それなりに価値のある印鑑はやはり大事にするしなくさないです。
子どもの初めて作る口座の印鑑は別で用意することをおすすめします。
隠していても子どもに通帳の存在がバレる場合も。。。
例えば子供が高校生になってアルバイト口座を作りに銀行に行った場合に、その銀行で子ども名義で作っていたら通帳の存在が子どもに知れてしまう可能性があります。
名義はあくまで子どもなので知る権利はありますからね。
知られたくないという場合はマイナーな銀行やネット銀行なんかも候補に入れるといいですね。
まとめ
子どもが成人すると本人じゃないとできない手続きがほとんどになりますので、個人的には成人したら通帳と印鑑は本人に渡して管理してもらうのがいいのかなと思います。
結婚する時に渡したい場合などは子ども名義の口座ではなくて、親名義の口座に積み立ててあげるようにしたほうがいいかもですね。
子どもの口座を作るのはそんなに面倒ではないのですが、無くした場合や解約手続きするときの場合も考えて子ども名義の通帳は必要かよく考えて頂ければと思います。